生きるのが楽になる聖書のことば
生きるのが楽になる聖書のことば
50あまりの聖書の短いことばと、それにまつわる軽いタッチのエッセイで構成。聖書が初めてという方にも読みやすい内容になっている。巻末には、古今東西の聖書に影響された有名人の話や、日本語訳聖書のガイドにも。『聖書の品格』の増補改訂版。
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本書「はじめに」より
想定を超えたことが、二十一世紀に入って起きています。旅客機を使って高層ビルに突っ込むテロ、大震災による巨大津波と原発爆発、世界中に広がったコロナ禍……。現代に生きる私たちは、初めて体験するそうした出来事に右往左往しますが、聖書にはこんなことばが書かれています。
「かつて起こったことは、これからも起こる。日の下には新しいものは一つもない。」(聖書・伝道者の書1章9節)
自然現象や人間関係においてはストレートに当てはまるでしょうし、スマートフォンや飛行機など道具の革新はあったにせよ、それを使う人間の心の動きにはさして変わりはないのではないでしょうか。
このことばにかぎらず、聖書には時代を超えて有効なヒントがたくさん詰まっています。二千年以上、世界中で読み継がれてきたこの書物からは、ことわざや金言として、すでに日本人にも広く知られているものもあります。
「目からウロコ」「豚に真珠」「人はパンのみに生くるにあらず」……。
聖書は、神と人の物語ですが、そこには、現代よりも過酷な現実の中で葛藤し、生き抜く人間の姿がたくさん描かれています。その物語のいくつかには、きっと共感できる点や、あるいはいま抱えている問題を脱するヒントを見いだすことができるでしょう。本書には、聖書全体という大海から水をすくったほどの数しか載っていませんが、それでも、そのことばが人を生かすことを味わっていただけるものと思います。
Ⅰ 人を生かす聖書のことば 人づきあいの極意 賢い財産の運用法 報われないときの対処法 怒りのコントロール チャンスを活かす知恵 時についての知恵 活力ある組織をつくる知恵 内面を豊かにすることば 聖書の神って? Ⅱ 聖書に導かれた人たち アルベルト・アインシュタイン 青山 士 ハンス・C・アンデルセン 石井十次 賀川豊彦 アンドリュー・カーネギー マハトマ・ガンジー マキシミリアノ・コルベ 沢田美喜 杉原千畝 高山右近 田中正造 津田梅子 マザー・テレサ フョードル・ドストエフスキー 長野政雄 新島襄 新渡戸稲造 ベンジャミン・フランクリン 星野富弘 三浦綾子 Ⅲ もっと知りたくなったら 聖書って何が書いてあるの? 聖書が読みたくなったら
著者・訳者など:フォレストブックス編集室
ページ数:144頁
判型:B6変型判
ISBN:978-4-264-04265-5