もう、ひとりにさせない わが父の家にはすみか多し
もう、ひとりにさせない わが父の家にはすみか多し
(9810)
いのちのことば社
―「傷つくことなしに絆を結ぶことはできない」―
「奥田さんの言葉は、困難な時代を照らす光。
人の弱さを知るからこそ、こんなにもやさしくなれるのだ。」
脳科学者 茂木 健一郎 氏 推薦!
著者は、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で紹介されるなど、
多くのマスコミで取り上げられている。
- 単なる「支援する側、される側」ではなく、路上で声をかけ続け、「家」を失った人々の家族になろうとしてきた牧師が、一人一人との交流の中で血の通った「絆」を回復していく過程を、多くのエピソードから語る。
- だれもが心の拠り所(ホーム)を必要としているなかで、教会は、人々の帰るホームとなれるのか。ホームレス支援を始めて22年。その間の出会いと経験とは。
- 著者の姿は、人とかかわることをやめた「無縁社会」の課題を浮き彫りにし、人が生きる上で一番大切なものが何なのか、改めて考えさせる。
- ホームレス支援現場のエピソードだけでなく、牧会者として聖書に立って現代社会を見つめ、行動してきた著者による、礼拝メッセージと講演も収録。
- 「長年支援の現場で確認し続けたことは、絆には「傷」が含まれているという事実だ。傷つくことなしにだれかと出会い、絆を結ぶことはできない。出会ったら、「出会った責任」が発生する。だれかが自分のために傷ついてくれる時、私たちは自分は生きていてよいのだと知る。同様に、自分が傷つくことによってだれかがいやされるなら、自分が生きる意味を見いだせる。」
-
(本文より)
著者・訳者など:奥田 知志
ページ数:216頁
判型:B6判
ISBN:978-4-264-02922-9
- 奥田知志(おくだ・ともし)
- 1963年、滋賀県に生まれる。
- 学生時代より、大阪釜が崎にて支援活動に参加。
- 1990年、日本バプテスト連盟東八幡キリスト教会牧師就任。
- 2000年にNPO法人 北九州ホームレス支援機構を設立し、理事長に就任。現在に至る。
- NHK総合「プロフェッショナル 仕事の流儀」など、テレビ出演も多数。