自然エネルギーが地球を救う 「脱原発」への現実的シナリオ
自然エネルギーが地球を救う 「脱原発」への現実的シナリオ
自然災害に加え、国際紛争で「原発のリスク」が再認識された。地球温暖化による災害激化で、「化石燃料の転換」も必須の課題。そうした中で、創造の秩序にかなった再生可能エネルギーの実用化に期待が高まっている。その実現可能性を、国際的に主導する第一人者が説く。
3.11、東日本大震災関連書籍。
?目次? はじめに 1 東日本大震災以後のエネルギー問題 原発再稼働は必要か/自然エネルギーは高コスト? 2 エネルギー利用の変遷と可能性 エネルギー利用の歴史/ここまで来ている風力発電の可能性/こんなにある創造の恵み 3 聖書から教えられるライフスタイル エネルギー問題の先見者 内村鑑三/資源を地域に生かしたデンマークの選択 4 持続可能社会は実現できる 世界に広がる再生可能エネルギー/脱原発への現実的シナリオ 5 風の力 そもそも「風」という現象とは?/人類の歴史と風の恵み/ 風力活用 これからの可能性/暴れる風とどう付き合うか 6 水の力 そもそも「水」という存在とは?/人類の歴史と水の恵み/ 水の利用 これからの可能性/暴れる水とどう付き合ううか/ 〔コラム〕黒田如水の水五則 7 火の力 そもそも「火」という存在とは?/人類の歴史と火の恵み/ 燃焼の活用とその変遷/これからの可能性と環境保全/暴れる火とどう付き合うか 8 地熱の力 そもそも「地熱」という存在とは?/人類の歴史と地熱の恵み/ 地熱の利用 これからの可能性/暴れる地熱とどう付き合うか 9 生物の力 人類の歴史と生物の恵み/バイオマスとカーボンニュートラル/ バイオマス活用の今後/〔コラム〕森林率の高い県は? 10 海洋のエネルギー 海洋のもつエネルギーとは?/海洋エネルギーの恵み/ 海洋エネルギーの活用と可能性/暴れる海洋エネルギーとどう付き合うか 11 化石燃料の利点と限界 12 核の力 そもそも核エネルギーとは/人類は核の力を管理できるのか 13 神が与えた環境を生かすエネルギーの管理とは 存亡の危機に瀕する現代文明/地下水位の低下が及ぼす影響/ 世界の気温は毎年0.7度上昇/急成長する風力発電/必要なのは想像力とリーダーシップ 14 変動するエネルギー源を蓄えて使う 15 私たちは何処に行くのか、持続可能な社会を目指して 自然エネルギー100%を実現した島/日本は自然エネルギーの宝庫/ アーミッシュのコミュニティに学ぶ――奪い合いから分かち合いへ おわりに
著者・訳者など:牛山 泉
ページ数:224頁
判型:四六判
ISBN:978-4-264-04061
?著者プロフィール?
牛山 泉(うしやま いずみ)
1942年長野市生まれ。1971年上智大学大学院理工学研究科博士課程修了、工学博士。エネルギー変換工学を専門とし、主に風力発電など再生可能エネルギーの研究に従事。1971年より足利工業大学に勤務、1985年教授、2008年度より2期8年間学長。2018年より足利大学理事長、大学院特任教授。
現在、経済産業省(METI)および新エネルギー産業技術総合開発機構(NEDO)洋上風力発電委員長、新エネルギー財団(NEF)風力委員長、グリーン電力認証機構委員長、日本技術史教育学会会長、適正技術フォーラム共同代表などを務める。
日本機械学会フェロー、日本風力エネルギー学会創設者・元会長、日本太陽エネルギー学会元会長。再生可能エネルギー・風力発電関連論文160編以上、著書は単著共著合わせて25冊。受賞は、文部科学大臣賞、国際協力推進協会学術奨励賞、世界風力エネルギー会議栄誉賞、国際再生可能エネルギー会議パイオニア賞ならびに功労賞、アメリカ機械学会先進技術部門功労賞、など11件。
これまで160回を超える海外の風力発電など自然エネルギー関連の学会・会議の参加と調査活動を行い、JICA国際協力機構を通じての開発途上国支援など、国内外で自然エネルギーの研究開発や利用促進に尽力するとともに、国内のローカルエネルギー調査・環境教育・町おこしのアドバイザーも務めている。