光のうちを歩むために　ヨハネの手紙に聴く

かつて「雷の子」と言われた「愛の使徒」の三つの手紙を説き明かす講解説教。獣化した国家の迫害と異なる福音に翻弄される教会とキリスト者に、愛をもって、かつ厳しく語るヨハネのメッセージに耳を傾ける。

「ヨハネの手紙は『愛の手紙』と呼ばれます。『愛』という言葉が他の聖書箇所より多用されます。少々くどいと感じられるほど、愛の語りかけが繰り返されます。しかし、とても厳しい手紙です。……愛する者たちが、闇の中を歩むことなく、光のうちを歩むためです。」（本文より）
 

目次
はじめに
1　いのちのことばの現れ〈Ⅰヨハネ一・一～四〉
2　光のうちを歩む〈Ⅰヨハネ一・五～一〇〉
3　弁護してくださる方〈Ⅰヨハネ二・一～六〉
4　新しい戒めを生きる〈Ⅰヨハネ二・七～一一〉
5　人生の四季〈Ⅰヨハネ二・一二～一四〉
6　世を愛してはなりません〈Ⅰヨハネ二・一五～一七〉
7　困難と向き合うために〈Ⅰヨハネ二・一八～二九〉
8　神の子どもとして〈Ⅰヨハネ三・一～六〉
9　キリストの勝利〈Ⅰヨハネ三・七～一二〉
10　兄弟を愛する歩み〈Ⅰヨハネ三・一三～一八〉
11　愛の実践と信仰の確立〈Ⅰヨハネ三・一九～二四〉
12　見極めるべきこと〈Ⅰヨハネ四・一～六〉
13　神の愛の現れ〈Ⅰヨハネ四・七～一二〉
14　信仰生活を支えるもの〈Ⅰヨハネ四・一三～一六ａ〉
15　全き愛に立つ〈Ⅰヨハネ四・一六ｂ～二一〉
16　神を愛する人の生き方〈Ⅰヨハネ五・一～四〉
17　信仰による勝利〈Ⅰヨハネ五・五～一二〉
18　いのちの恵みに支えられて〈Ⅰヨハネ五・一三～一七〉
19　信仰者の確信〈Ⅰヨハネ五・一八～二一〉
20　真理のうちを歩む〈Ⅱヨハネ一～六節〉
21　福音の真理に堅く立ちて〈Ⅱヨハネ七～一三節〉
22　証しの生活〈Ⅲヨハネ一～八節〉
23　愛と謙遜を尽くして〈Ⅲヨハネ九～一五節〉
おわりに

著者・訳者など：遠藤勝信
ページ数：280頁
判型：B6判
ISBN：978-4-264-04431-4

遠藤勝信（えんどう・まさのぶ）
1963年生まれ。大学卒業後、神学校で学び、欧米に五年間留学。
2000年に英国セント・アンドリューズ大学より哲学博士号（Ph.D.）を取得。
現在、東京女子大学教授（聖書学）、日本同盟基督教団牧師、東京神学大学大学院非常勤講師、玉川聖学院理事。
著書に、Creation and Christology (Tübingen: Mohr Siebeck)、『ペテロの手紙第二に聴く――真理に堅く立って』、『試練の中にある友へ――ペテロによる愛の手紙』、『みことばを生きる――聖書的霊性の理解』、『この人を見よ――ヨハネによる受難物語』、『愛を終わりまで――最後の晩餐で語られた主イエスのメッセージ』、『キリストの恵みに憩う――ヨハネの福音書のメッセージから』等。